TOMOS 整形外科手術説明書

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患者さんに説明するための「整形外科手術説明書」です。

目次   

骨折手術 (13) 外傷性脱臼 (2)
抜釘術 (2) 脊椎外科 (13)
肩関節外科 (4) 肘の外科 (1)
手の外科 (7) 植皮術 (3)
股関節外科 (5) 膝関節外科 (10)
足の外科 (9) 腫瘍など (4)
検査 (5) 輸血 (1)
その他 (2)

 骨折手術

 外傷性脱臼

 抜釘術

 脊椎外科

 肩関節外科

 肘の外科

 手の外科

 植皮術

 股関節外科

 膝関節外科

 足の外科

 腫瘍など

 検査

 輸血

 その他


インフォームド・コンセントは実践から (敬称略)

  1. 整形外科の手術や検査を受ける患者には、以前より承諾書とともに手書きの手術・検査の説明書をお渡ししてきました。

  2. しかし忙しい外来診察時や手術や雑用で時間的余裕がないときは、箇条書きにしたメモ程度の手術説明書しか書けず、その場で思いついたことをとりとめもなく説明していたのが実情でした。

  3. そこで、症例が多く説明の内容も類似している脊髄造影や膝関節鏡などでは、1996年はじめ頃からそれらの説明書をワープロ(一太郎)で予め印刷し、説明時にお渡しするようにしました。(「字が下手なので」という理由もありました。)

  4. すると説明書を書く時間が節約できたのはもちろんですが、原稿を見ながらの説明ですので、説明が効率的に行えるようになりました。また印刷してあるため読みやすく、患者が説明書をよく読んでくださるようになりました。

  5. それなら骨折も抜釘も腱鞘切開も...と追加・更新していくうちに種類が増え、一度整理してみようと思いついたわけです。

  6. 私たちはパソコンやビデオなどを買う時は多くのカタログを見比べ、買ったあとはマニュアルのお世話になります。手術を受ける患者は自分の体にメスが入るわけですから、その手術の情報をできるだけ詳しく知りたいのは当然でしょう。またできるだけ分かりやすい言葉による説明を希望されているはずです。

  7. 診療行為は、医師の十分な説明と患者の同意という一種の契約の上に成り立ちます。契約であるからには、当然のことですが、その内容を文書に明示することが必要です。米国では法律によりそれらのことが定められています。

  8. 医療行為に関しては種々の予期せぬアクシデントが起こり得ますが、予め患者に十分な説明がなされていて、その内容が文書化されていれば、患者との信頼関係が損なわれることは比較的少ないと思います。

  9. なお、これらの手術説明書を公開したのは、みなさまからご批評をいただき、よりよい説明書にしたいという意図もあります。

  10. またこれらの説明書が先生方のご参考になるとご判断されましたら、日常診療にお使いいただき、少しでもお役に立てれば幸いです。

  11. 一般の患者さんに分かりやすい手術説明書を作るのは大変難しいことです。tomos 自身も患者さんに手術説明するとき、自分で作成した説明書を読み返すのですが、1)まだまだ専門用語が多すぎる点、2)これとは逆に、平易な説明にしたつもりがかえって冗長な言い回しになっている点、などがいつも気になります。

  12. RSDDIC悪性過高熱などのことは説明していませんが、これも説明するとなると一般の方にはあまりにも難解な疾患概念なのでどう説明すればいいのか…という点もまだ未解決です。かといって、「すべてきちんと医師が説明して患者が承諾したんだから、手術で何が起こっても医師側には責任はない!」という免罪符的なものを目指しているわけでもないので…など、あれこれ考えてしまいます。


整形外科手術説明書について (敬称略)

  1. これらの説明書はホームページに公開しましたので、当然のことですが、医療関係者だけでなくどなたがご覧になってもかまいません。

  2. 説明書はできるだけ一般の方にでも分かりやすいように記述しましたが、医師が説明しながら患者にお渡しする文書という性格上、一部にまだ難解なところがあります。また、現にご自身やまわりの方がこれらの手術を受けられる場合は、患者ごとに病状やけがの程度が違いますから、主治医の先生から直接ご説明を受けられる方がいいでしょう。

  3. 整形外科の先生方でもしご希望なら、日常診療でこれらの説明書を参考にされたり、そのまま使っていただいても結構です。しかしオリジナルの文書ですので、それ以外の使い道はご容赦ください。なお、当ページの内容を引用していただくのは自由です。

  4. 患者と医師との信頼関係には、やはりコミニュケーションが大切です。医師が患者に説明書を事務的に渡しただけでは、信頼関係は生まれないかもしれません。もちろん何も説明しないよりはずっとましですが...。症例により病状、けがの程度、患者の背景も様々ですから、説明書だけに頼ることなく、先生方の臨床力をフルに発揮され、十分な説明をなさってください。また説明した事実を、すぐにカルテに記載なさってください。

  5. 先生方が日常診療で、この説明書の全部または一部を患者にお渡しになった場合でも、その医療行為の責任は当然直接診療なさっている医師にあり、たとえこの説明書が原因で何らかのトラブルが発生しても、当方には一切責任はありません。

  6. 先生方により治療法は千差万別です。ここに掲載しました説明書は、数ある治療法のうちのほんの一部をもとに記述されていることをご承知ください。


使い方

  1. 整形外科手術説明書 のリストの中からご希望の説明書を選んで下さい。

  2. 説明書はべた書きで記述しています。コピーしてワープロに貼り付けて下さい。または、HTML・ファイルのままかテキスト・ファイルで保存していただき、他のワープロで読み込んでください。A4サイズに収まるような記述になっていますので、編集・印刷してご利用ください。

  3. 説明書は、「3(手術)」、「5(リハビリ)」などのような各コンポーネントから構成されています。それらをご自由に組み合わせて編集し、また内容を先生の治療方針に沿って変更され、先生ご自身用の説明書をカスタマイズなさってください。もちろんご希望なら、この説明書をそのまま印刷してお使いになっても結構です。

  4. なお各説明書のページからこのページに戻るときは、お使いのブラウザーの [戻る] ボタンをクリックして下さい。説明書本文には余分な記述を極力さけましたので、元のページに戻るボタン等は設けていません。


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tomos<since Jul/11/1997>last updated Feb/17/2004